規範的なもの
ホネット『自由の権利』の「訳者あとがき」では、規範的な意味での普遍性について少し疑問を書いたのだけど、考えてみると、最初からそれほど問題になっていないのかもしれない。(歴史目的論の要素を除くなら)慣習的なものが重視されており、であれば、それは各社会・各文化によって異なるだろうし、したがって、社会的自由(の一部)もまたその実現のあり方は各社会・各文化によって違ってくるだろう。そのどれが正しいということにはならない……のかな?
ホネット『自由の権利』の「訳者あとがき」では、規範的な意味での普遍性について少し疑問を書いたのだけど、考えてみると、最初からそれほど問題になっていないのかもしれない。(歴史目的論の要素を除くなら)慣習的なものが重視されており、であれば、それは各社会・各文化によって異なるだろうし、したがって、社会的自由(の一部)もまたその実現のあり方は各社会・各文化によって違ってくるだろう。そのどれが正しいということにはならない……のかな?
この間に共同訳で取り組んできたアクセル・ホネット『自由の権利』の邦訳書が、今日、刊行。ようやくゴールにたどり着けた。10年以上もの時間がかかってしまい、反省すべき点が多々あるが、今後に生かし、さらに精進していきたい。出版社のウェブページは自由の権利 | 法政大学出版局。
具体的な、ありありとした物がそこにあることの重要性。たしかにと思ったが、でも、そこにあるからこそ逆にエスカレートすることもありうるし、実際そうなっているケースは多々ある。
だから、たぶん物だけではなく、何か別の要素がそこに介在しているのではないか。かかわる人たちの見方や関係を少しだけ変えてしまう何か。それは何だろう。
場の仕組み・形式というか、やりとりの経過というか……。
政治的公共圏に関するハーバーマスの新しい論考。Ein neuer Strukturwandel der Öffentlichkeit? von Seeliger , Sevignani - 978-3-8487-7171-4 | Nomos Online-Shopの試し読みのところで、目次を確認できる。ハーバーマスは一番最後に30ページ近くの論考を載せているようだ。「政治的公共圏の新たな構造転換に関する考察と仮説」。
… READ MOREこれは保存しておこう。
文化庁のHPから、「越える vs 超える」などの異字同訓の漢字の用法(PDF)がダウンロードできます。
— Tokyo校正視点 (@kurecity7370826) October 29, 2021
かなり詳しくまとまっているので、勉強されたい方にはオススメです。https://t.co/jGHB1SdoVd pic.twitter.com/LCvQEUj6j0
労働はもちろん、他の多くの領域も合わせて、日本社会に当てはまると思う。何が背景要因なのか、かなり長く議論の蓄積があるはず。余裕ができたら勉強したいところ。
すでに言われていることかと思うが、問題は制度ではなく、日常ということだろう。日々、無意識に近いかたちでおこなわれていることにどれだけ定着しているか。
でも、その定着と実践とを支えているものは何であり、どうすれば現実化するのだろう。